食生活も大切

アドバイス1:栄養バランスの良い食事を

リウマチ患者さんは食欲がないことが多く、満足に食事をとられない方がいらっしゃるといわれています。体力を維持するためにも栄養バランスのよい食事をしっかりとりましょう。肥満は高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の元になり、膝などの関節に負担がかかるのでよくありません。肥満にならないように食べ過ぎには注意しましょう。また筋力の低下、お薬の影響によるカルシウム不足、貧血を考慮した食生活を心掛けましょう。

アドバイス2:たんぱく質は肉より魚で

関節の痛みがあるリウマチ患者さんは運動不足により筋力が低下しがちです。痛みの少ないときは、無理をしない範囲で身体を動かし、筋肉を作るたんぱく質を豊富にとりましょう。たんぱく質は肉や魚、卵、乳製品、大豆製品などでとれますが、できるだけ魚でとるようにしましょう。魚の中でも特にイワシ、さんま、サバなどの青魚には関節の炎症を抑えるはたらきがあるといわれるEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれていますので、積極的にとるとよいでしょう。

アドバイス3:カルシウムをとって骨粗しょう症予防

リウマチ患者さんで注意したいのが骨粗しょう症です。リウマチで関節がもろくなり、運動不足やステロイド薬などを長期間使用していると骨粗しょう症になりやすくなります。骨粗しょう症や骨折を防ぐためにもカルシウムを積極的にとるようにしましょう。その際、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進させる作用がありますので併せてとりましょう。カルシウムは牛乳やチーズなどの乳製品、小魚、ほうれん草などの緑黄色野菜、ひじきなどの海藻類に、ビタミンDは魚、きのこ類などに多く含まれています。

アドバイス4:貧血気味には鉄分を

貧血もリウマチ患者さんに多い症状です。貧血気味には鉄分の補給が必要です。鉄分はレバーやひじき、貝類、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。たんぱく質やビタミンCは鉄分の吸収をよくするので一緒にとりましょう。

アドバイス5:できるだけ関節にやさしい食事作りを

リウマチ患者さんは女性の方が多く、毎日の食事の支度をされている方も多いと思われます。そのため、できるだけ関節に負担をかけないように手間を省く料理の工夫も必要です。たとえば、すでにカットしている野菜を使用したり、レトルトや冷凍食品を使用したり、つけ汁やたれなどはできるだけ市販のものを使用して作る手間を省くようにします。他にも、堅くて切りにくいカボチャ、皮むきがたいへんな芋類などは、ゆでるか電子レンジでやわらかくすると楽になります。調理道具に関しては、重い鍋をアルミニウム製などの軽いものにしたり、片方の関節への負担を減らすために両手で持てる鍋に替えるほか、鍋は持って運ぶと重たいのでワゴンに乗せて移動する、料理は一皿に盛って皿の枚数を減らすなど、関節に負担をかけないようにできるだけ工夫しましょう。

アドバイス6:サプリメント(健康補助食品)の利用は医師に相談を

サプリメントはドラッグストアや通信販売などでも気軽に買えることから身近な存在になってきており、使用されるリウマチ患者さんも多くいらっしゃいます。しかしサプリメントの効果や安全性は試験で確認されているわけではなく、それらによる健康被害も多く報告されています。医師から処方されているお薬の効果を弱めたり、逆に強めたりするものもあるため注意が必要です。サプリメントを使用したいときは医師・薬剤師に相談して、治療を妨げない安全なものを選ぶようにしましょう。

監修:
順天堂大学医学部附属 順天堂越谷病院 院長 崎 芳成 先生
協力:
(公社)日本リウマチ友の会

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