リウマチ患者さんと
そのご家族の皆様へ
リウマチの治療
かつては、炎症が激しい関節の滑膜を切除する手術がよく行われました。しかし、最近では早期から十分な薬物療法を行うようになったため、あまり行われません。
ひざや股関節などを人工の関節 ( 図14 ) に入れ替え、そのはたらきを再び戻すようにする手術です。最近では人工関節の材料なども改良され、耐用年数も大きく伸びています。医療技術の進歩により、かつてはあまり行われなかった高齢の患者さんでも、積極的にこの手術が行われるようになりました。
リウマチが原因で、頸椎 ( 首の骨 ) に変形などが起こることがあります。これを放置すると、神経が圧迫されて手足のしびれや麻痺が出たり、ひどいときは突然死の原因ともなります。それを防ぐために、頸椎を固定するための手術を行うことがあります。
このほか、手の腱が切れた場合や足の指が変形した場合などにも手術を行うことがあります。いずれの手術を行うにせよ、主治医の先生を通じて、十分に経験を積んだリウマチ専門の整形外科医を紹介してもらうことが大切です。
リウマチの治療法のひとつに、白血球除去療法があります。これは血液中の活性化した ( 悪さをする ) 白血球を体外に取り出し、浄化された血液を戻して炎症を鎮める治療法です。保険で認められた治療法ですが、高価であり、関節破壊の進行防止など病気の改善にかかわるデータもまだ十分にそろっていません。まずは薬物療法を十分に受けることが大切です。
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