「疼痛・リウマチ領域をコアとするスペシャリティファーマとして、人々のQOL(生活の質)を高め、日本の医療の未来に貢献する」というビジョンに基づき、疼痛・リウマチ等の領域において、総合的な情報提供を継続的に実施することで、人々のQOLを高めるお手伝いをしていきたいと考えております。
会社の歴史・起源
当社は、2015年8月に参天製薬株式会社の抗リウマチ薬事業を、同じく2015年12月に昭和薬品化工株式会社のカロナールを主とする医科事業を承継して誕生した製薬会社です。「あゆみ製薬」という社名には、健康を願う人々が痛みから解放され、自らの足で「歩み」を進めていけるように、との願いを込めています。
取り巻く環境・自社の立ち位置を受けた挑戦・変革の姿勢
当社の疼痛領域の主力製品である解熱鎮痛薬カロナールは、アセトアミノフェン製剤の後発品であり、現在、医療用医薬品としてのアセトアミノフェン内服薬の市場において、高いシェアを有しています。一方、欧米では鎮痛に対する安全な処方薬として広くアセトアミノフェンが使用されていますが、国内では未だNSAIDsの処方量がアセトアミノフェンを上回っており、さらに成分処方用量も低い水準で処方されていることから、カロナールは鎮痛における選択率及び処方用量の2つの観点で未だ大きなポテンシャルを保持していると考えます。カロナールのさらなる処方用量の拡大を目指します。また、解熱剤としてのカロナールは感染症の動向や季節変動、他社の出荷状況により需要が大きく変化する特性があります。当社はこの環境に柔軟に対応すべく、他社動向のモニタリングと柔軟な増産を行うことで、安定供給リスクを低減する体制を整備しています。
当社がリウマチ領域等で拡充しているバイオシミラーについても、後発医薬品のトレンドとして着実に進展しています。特に、当社が取り扱うエタネルセプトBSは、国内市場で浸透率を堅調に伸ばし、既存処方施設での採用が拡大しています。バイオシミラーの普及は、政府も重要政策として位置づけており、2029年度末までに数量ベースで80%以上置き換わった成分数が全体の成分数の60%以上とする新目標を掲げるなど、今後さらに市場拡大が期待されます。こうした環境変化を受け、当社は「安定供給」「高品質」「信頼性」を軸に、バイオシミラー事業をさらに強化・拡大してまいります。
業績・成果報告
第7期(2024年4月1日〜2025年3月31日)連結業績は、売上収益348.27億円(前期比12.1%増)、経営管理上の重要指標として位置付けるEBITDAは91.38億円(前期比7.3%増)、事業実態を捉えるコア当期利益は55.90億円(同2.5%増)と、収益力の質的向上が確認されました。これらの成果は、供給安定化への投資、販売・導入戦略、ガバナンス強化の相乗効果によるものです。
今後の経営方針・中期経営計画
当社は、スペシャリティファーマとしての集中戦略を堅持し、「供給の安定性」「製品ポートフォリオの拡充」「事業基盤とガバナンスの強化」を柱とする中期的な方針を推進します。サステナビリティ基本方針の下、社長を委員長とする委員会体制で重要課題(マテリアリティ)を設定し、KPIと実行計画を運用。投資配分では、安定供給と新規導入・研究開発に必要な支出、財務体質の強化を優先しつつ、上場後はコア当期利益に対する配当性向20%前後を目標に、安定かつ継続的な利益還元を視野に入れます(中間・期末の年2回を基本)。意思決定の透明性・迅速性を高めるガバナンスの運用を継続し、需要変動への柔軟な対応、外部委託を含むサプライチェーンの強靭化を通じて、中長期の持続的成長と企業価値の向上を実現します。
ステークホルダーへのメッセージ
私たちが目指すのは、疼痛・リウマチ等の領域で「確かな供給」と「信頼できる情報」を提供し続ける、医療現場に寄り添うスペシャリティファーマです。患者さんの痛みや不安に正面から向き合い、医療従事者の皆さまと共に最適な治療選択に資する製品・データ・知見を届けます。また、サステナビリティとガバナンスに基づく持続的成長、質の高いキャッシュフロー創出、そして上場後の安定的な利益還元を目指し、今後も価値創出を加速します。
ステークホルダーの皆様におかれましては、より一層の厚いご支援とご指導を賜りますよう、今後ともよろしくお願い申し上げます。
