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リウマチの治療

監修:東京医科歯科大学 名誉教授 宮坂信之 先生

目次

どのような治療が行われますか?

現在では、効果の高い薬を使う治療が中心です。

以前のリウマチ治療は、薬で炎症や痛みを抑えたり、悪くなった関節部位を手術で取り除くくらいしか手立てがありませんでした。しかし、リウマチ治療の中心薬として使用される薬のほか、生物学的製剤という分類の治療薬が登場し、炎症や痛みを抑えるだけでなく、病気の進行を食い止めて関節が破壊されるのを防ぎ、患者さんの生活の質を高める治療ができるようになってきました。

現在では、こうした薬を使った治療 ( 薬物療法 ) を中心に、リハビリテーション、手術などを、必要に応じて組み合わせて治療を行うのが一般的です。

最新のリウマチの治療では、リウマチの活動性をみながら、寛解 ( かんかい ) を目標に治療をします。どうしても寛解に入らない場合でも、ある程度、炎症がコントロールできる状態 ( 低疾患活動性 ) を目標にして治療をします。このようなやり方は、「目標達成に向けた治療 ( treat-to-target ) 」とも呼ばれます ( 図10 ) 。

( 図10 ) 目標達成に向けた治療のイメージ

リウマチの活動性を判定するためには、全身の28関節の腫れや痛みの程度をみるDAS28という方法が使われます ( 表3 ) 。3カ月以内にリウマチが十分にコントロールできない場合には、積極的に薬を変更したり、あるいは追加することにより、寛解や低疾患活動性を目指します。

いったん治療によって寛解に入った後も、寛解を維持することが大切です。寛解に入った途端に薬を減らしたりすると、また再発をしてしまいます。寛解が長期間続く場合には、薬の減量や中止ができる場合もありますが、勝手に治療をやめないで、主治医の先生とよく相談をしてください。

( 表3 ) DAS28による活動性評価基準
>5.1 高疾患活動性
3.2〜5.1 中疾患活動性
<3.2 低疾患活動性
<2.6 寛解

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