違和感を見過ごさない。一人で抱え込まない。
チームでつなぐ判断が、品質・安全を守り続けていく。
MEMBER
多摩川工場 製造2課 J. T. 2013年度入社。カロナール錠のPTP充填包装を担当。手順の見直しや作業理解のすり合わせを通して、品質・安全を守る現場を支えている。
厚木プラント 製造課 K. IW. 2017年度入社。打錠工程のオペレーター。倉庫や安全衛生、設備関連など幅広い経験を重ねながら、安定供給を支える視点を広げてきた。
多摩川工場 生産技術部 製造サポート課 K. IT. 2015年度入社。生産支援設備の保全・整備、設備搬入や更新にも携わる。設備や工事の安全から、安定した生産環境を支えている。
製品保証部 多摩川製品保証課 I. N. 2015年度入社。品質マネジメント運用や教育・改善推進、リスク低減を通じ、所定の品質基準に適合しない製品を出荷しない体制を確保し、患者さんへ届ける“最後の出口”を見据えながら、品質保証の立場から現場を支えている。
瀬戸工場 製造2課 A. K. 2014年度入社。主に薬剤の包装を担当。家族や友人が使う姿を思い浮かべながら、安心して使える医薬品づくりに向き合う。
製品保証部 瀬戸製品保証課 K. N. 2011年度入社。出荷判定やクレーム処理を担当。問題のある製品を外に出さないよう出荷前の最終段階で品質を確認し、会社の信用を支えている。
※所属部署・役職・掲載内容は取材当時のものです。

品質・安全とは何か患者さんに届くまで、どこにも気を抜けない。
品質・安全は、すべてに関わっていく。
私にとって品質・安全は、患者さんに安心して使っていただける医薬品を届けるための根幹です。前職でも製薬業界にいましたが、工場で実際に製品が出ていく流れを見るようになってからは、自分たちの判断や確認一つひとつが“最後の出口”になるんだ、という意識がより強くなりました。
私も、出荷判定の仕事をしているので、ここで見逃してしまったら…という緊張感は常にあります。もし問題のある製品が外に出てしまえば、その製品だけではなく、会社全体の信用にも関わってくる。だからこそ、製造記録や試験記録を丁寧に確認して、少しでも気になることがあれば現場へ確認するようにしています。
製造側からすると、品質・安全は守るべき当たり前のことです。その当たり前を続けるために、間違えにくい手順へ見直したり、作業の理解度をすり合わせたりすることも大事だと思っています。
僕は、安心して使える薬を安定供給するには、まず作業する側が安全であることが前提だと考えています。危険予知訓練や職場巡視を重ねて危ない場所を減らしていくことが、結果的に品質の維持にもつながるんじゃないかなと。
私は、自分の家族や友人が使うと考えることが多いです。自分が安心して飲めるもの、飲ませられるものかどうか。そこを想像すると、日々の作業でも自然と見る目が変わる気がします。
私は生産技術なので、製品そのものというより、それを支える設備や工事の安全を強く意識しています。機械が予期せず動かないこと、生産を支える設備が止まらないこと。そういう意味で、設備の安全も品質の一部だと捉えています。

「現場で守る」ということ止めるべきときに、止められるか。
違和感を流さないことが、品質を左右する。
現場でいちばん大事なのは、やっぱり違和感を流さないことかもしれません。以前、生産中に機械を見ていて、シートの異常に気づいて止めたことがありました。最初は「なんかいつもと違うな」という感覚だったんですけど、そのまま進めなくてよかったなと。
私も、出荷判定前に製造記録を確認していたとき、指図された原薬と実際に秤量されたロット番号が違うと気づいたことがあります。基本は起こらないのですが、たまたまシステム上に前回秤量した原薬の記録が残っていたんです。今回は規格範囲内でしたが、大きな問題につながる危険性もある。最終的には、システム上で誤選択が起きないように改善できたので、見つけて終わりではなく、再発しない仕組みに変えることも大事だと感じました。
僕は倉庫で原料を払い出していたときに、袋の破損を見つけたことがあります。中に何か混入しているおそれもあったので、すぐに報告して確認してもらい、その原料は使わない判断になりました。薬は、中に入り込んでしまうと後から見つけにくいこともあるので、「少しでもおかしいなら止める」という目線は、どの工程でも欠かせません。
生産計画だけを考えると、正直、止めたくない場面もあります。でも、品質・安全に勝るものはありません。だからこそ、何かあれば止める、報告する、迷ったら相談するという認識は、現場でかなり共有されていると思います。
設備や工事の場面でも同じです。実際の作業に入る前に、搬入ルートや危険箇所をちゃんと確認しておく。作業そのものだけでなく、その前段階から安全をつくっていく感覚ですね。施工会社さんやメーカーさんと一緒に確認しながら進めることが大事だと考えています。
QAとしても、迷った時はとにかく連絡してください、と常に伝えています。「これくらいなら大丈夫かな」で進めず、ちょっとした異常でも見過ごさずにつないでもらうことが、結果的に大きな問題を防ぐことにつながるので。

チームで支える品質・安全言いにくいことほど、言える現場へ。
その声のつながりが、見落としを防いでいく。
品質・安全って、一人で頑張るだけでは守れないと思うんです。だからこそ、チームで話せる空気づくりはかなり意識しています。どんなに忙しくても、まずは報告してくれたことに感謝すること。個人のミスだとしても、その人を責めるのではなく、手順や仕組みに改善点はなかったかを考えるようにしています。
そこは本当に大事ですよね。人のミスはゼロにはできないので、間違いが起きたときに責めると、次から言いづらくなってしまう。だから私は、「言いづらいなかで言ってくれてありがとう」という受け止め方を、教育の場でも伝えるようにしています。ミスを隠さず共有できること自体が、品質文化の土台です。
課をまたいだコミュニケーションも欠かせません。仕事に直接関係ない会話からでも、別の視点から気づいてもらえることがありますし、製造記録を見ていて「ぱっと見ではわからないけれど、よく考えるとおかしい」という点を見つけたときは、現場に伝えるだけでなく、課内でも「ここは注意して見よう」と共有しています。
現場でも、一人で抱え込まないことが大事ですよね。作業中でも「今日こういうことをしています」と雑談みたいに話しておくと、別の人に気づいてもらえることがあるんです。困っていそうな人がいたら、こちらから声をかけるようにもしています。
うちの現場では、毎日の朝礼が情報共有の起点になっています。昨日までの機械の状態や、その日の注意点を確認してから作業に入るので、みんなが同じ前提を持ちやすい。何かあったときも、再発防止策を考えて、教育訓練まで行う流れがあります。
私は社外の方との連携が多いんですが、それでも根本は同じですね。設備更新のときは、数カ月前から打ち合わせをして、搬入経路や留意事項を確認しながら進めます。関係者が増えるほど、「言わなくても伝わる」は危ないですからね。

チームを支える職場環境続けるほど、見える範囲が広がっていく。
経験の積み重ねが、判断を深くする。
育休から復帰したあとも、すごく働きやすい環境です。フレックス制度もあって助かっていますし、急なお休みがあっても仕事が止まらないよう、日頃から周囲でカバーし合えているのは大きいですね。制度だけではなく、それを支える体制があるのを実感します。
休みも取りやすく、とても理解のある職場です。あと、入社後に品質管理や総務の仕事も少し経験したことで、製造したら終わりじゃないんだな、という感覚がすごく強くなりました。次の工程まで見えるようになると、連絡の大事さも変わってきますからね。
自分の見方が変わった、という意味では、研修や全体講習の影響も大きかったです。最初は、生産計画どおりに進めることばかり考えていましたが、今は前後工程への影響や、市場に出たときのことまで考えるようになりました。続けるほど、見える範囲が広がっていく感覚があります。
僕も、倉庫から始まって、衛生管理、安全管理、打錠、設備関連と、いろいろ経験してきたことで視野はかなり広がりました。どのポジションにいても、最終的には異物を持ち込ませないこと、安心して使える薬をつくることが大事なんだ、というところに戻ってくるんですよね。
社内研修に加えて、外部セミナーも活用できるのがありがたいです。レギュレーションや他社事例など、社内だけでは得られない学びも多い。必要な知識を自分で広げていける環境が、大きな支えになっています。
僕は若手の頃に設備更新を任された経験が、今につながっている気がします。最初は大変でしたが、一度経験すると、「次はこういう準備・調査が必要だな」等と見直しながら進められるようになる。そういう積み重ねが、判断のベースになっているんだと思います。

これから仲間になる人へ完璧さより、まず声を上げられること。
支え合いながら、品質・安全を守ることが大切。
これから入ってくる方に伝えたいのは、最初から完璧じゃなくていい、ということです。ルールは厳密ですが、わからないことは何度でも聞けばいいし、周りもちゃんとサポートしてくれますからね。
本当にそうですね。戸惑うことや、わからないことがあるのは当然ですし、それを一つずつ乗り越えていくことが、成長につながります。新しく入る人だからこそ気づけることもあるので、自分なりの視点は大事にしてほしいです。
かなりコミュニケーションが取りやすい職場なので、安心して来ていただきたいですね。自分の仕事だけじゃなく、周りのことも気にかけてくれる人が多いので、働きやすさは実感しやすいんじゃないかなと。
カロナールみたいに、多くの人が知っている薬を自分たちの手でつくれるのは、やっぱりやりがいがあります。転職の方はこれまでの経験を生かせますし、新卒の方は新しい視点を持ち込めるので、どんどん発言してほしい。どんな人にも開かれた環境だと思いますよ。
うまくは言えませんが、このまま続けていきたいと思える仕事です。年々、やることは変わりますけど、その中で自分なりに積み上げていけるのは面白いですね。新しい力を求めているので、ぜひ一緒に働けたらうれしいです。
品質・安全を守る仕事は、決して簡単ではありません。でも、患者さんの生活を支える医薬品を、これから先も変わらず世の中に送り出していく。その意義はとても大きいですし、私たちはそこに責任と誇りを持って向き合っています。だからこそ、違和感を流さず、必要なときにきちんと声を上げられる人と一緒に働きたいですね。
